いずれ消え行く無駄な情報を、密やかに発信する装置。つまり日記。
森薫の新しい連載「乙嫁語り 1巻」がようやく単行本化されたので買ってきました。
舞台は中央アジアで時代は19世紀。主人公達が結婚するところから物語は始まります。隣の村から嫁いできた花嫁は20歳で、その花婿となる男は12歳の少年。森薫曰く「少年の頃に存在する『年上のお姉さんへの憧れ』のようなモノを描きたかった」とのこと。もうね、かなりストライクな訳ですよ、設定が。姉さん女房ってマジでいいですね。1巻ではまだ物語は動き始めず、こんな登場人物がいますよ、といった内容ですが、非常に面白くなりそうな予感がします。
また、森薫の漫画は「エマ」のときから半端ない描き込みでしたが、それはこの「乙嫁語り」でも健在です。民族衣装の描き込み具合は一見の価値ありです。森薫が実際に描いているところの映像がコミックナタリーのページにあります。
あと、漫画に挟んである感想ハガキの凝りっぷりも、エマ同様です。早く続きが読みたい!