いずれ消え行く無駄な情報を、密やかに発信する装置。つまり日記。
待ちに待ったブラック・ラグーン 9が発売です。8巻の途中から始まったラブレス家の話が終わるところまでが収録されています。そのためページ数が270ページにも達し、読むのにずいぶんと時間がかかりました。
今回の話の見所は、なんと言ってもバラライカではないでしょうか。バラライカが張との交渉の結果、米軍の部隊を支援することになるのですが、今までバラライカが軍隊に拘っていたモノがよく分かる描写になっています。無頼に身を堕としながらもなお、軍人としての矜持を持ち続けるのかと言うことと、何故いまだに兵士がバラライカを上官として仰いでいるかが分かります。
また、ロックがかなり悪人顔になってきたのが面白いところでした。ロックの無自覚な悪意を最後にファビオラに指摘されてアワワなってるロックをちゃんと描くのが広江礼威の素晴しいところだと思います。無自覚な悪意を自覚してなお悪人として己の善意を突き通せるようにロックがなると最高の展開になりそうです。